こんばんは カスクの森 嫁です。
我が家の農園の野菜たち、農薬、化学肥料を使わず育てています。
いろいろな農法がありますが、うちの農園では、堆肥を自家作成して熟成させて畑に使います。
10月18日もみ殻堆肥づくり3回目の切り返しを農夫がしています。1回目の切り返しから27日目。
完熟堆肥を作るためのポイントの一つに水分調整があります。
水分調整する方法はいくつかありますが、カスクの森では手で堆肥の団子を作った後、その固まり具合で水分量を確認しています。
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堆肥作り前半では、微生物の活動が活発なため発酵熱で徐々に水分が減っていきます。そのため切り返しの時に、毎回目標の水分量になるように調整しています。
水分調整が済んだもみ殻堆肥を、空気を含めるようリズムよくスコップで掬いながら、切り返し作業を農夫が進めます。
この作業、暑い時期では、大変過酷な作業です。しかし、しっかり発酵させるためには手が抜けないのです。
切り返した後は、保存場所に戻して60℃以上で発酵させるようにします。

3回目の切り返しから4日後の10月22日の堆肥温度は68℃。毛布の上から保存中のもみ殻堆肥を触るとカイロのように熱いと感じます。
こんな風に切り返しをするタイミングは、60度を下がると定期的に切り返し作業を続けます。
作業を見ていた嫁がまた、思った疑問を質問します。
嫁「切り返しをやめる基準は何?」
農夫「温度が40度に下がるまで、一か月に一回続ける。40℃に下がったら、切り返しをしないで、屋根の下で熟成するよ。」
嫁「うちの屋根の下は堆肥のバックだらけだけど、これはいつまで保存しておくの?」
農夫「完熟堆肥になるまでは、十ヶ月から十二ヶ月間は必要なんだ。堆肥マルチとして利用するなら、七ヶ月から十ヶ月間で使えるよ。いろいろあるけど、熟成具合をみながら、温度や、堆肥の色、臭い、手触りかな。 あと空き瓶で腐敗テストして観察もするよ。」
嫁「農夫は堆肥づくりの職人だね。健康な野菜づくりには、まず健康な土づくり。そのためには、しっかり発酵させて完熟した堆肥も欠かせないね。」
嫁も農夫の堆肥づくりをみながら、こんなに苦労して堆肥を作り、土づくりをしている農家がいること皆さんに知ってほしい。
多くの方に、我が家の野菜を食べて頂けるよう、口下手農夫に変わり嫁が宣伝がんばるか。
新規就農1年目、毎日試行錯誤しながらの日々です。


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