大地の再生実践するワークショップに参加してきました。

こんにちは カスクの森 嫁です。

11月30日大阪まで、大地の再生実践するワークショップへ参加してきました。

参加するきっかけは、常日頃から私が感じていたこと。

「うちの庭、こぼれ種からいろんな種類の植物増えてごちゃごちゃ!」

「老木の梅も大きくなりすぎ、桜の木見たい!」

 「田んぼから畑へ切り替えたが、水はけの悪い箇所が気になる!

このなんとかしたい思いが、行動の動機でした。

では、この「大地の再生」とは何ぞや? 

大地の再生とは、「土の中と地表の水と空気の通り道(血管のようなもの)」を整え直して、土地本来の循環機能と生き物の力を回復させる環境再生の考え方・技術です。

目次

大地の再生とは何か

  • 造園技師・矢野智徳さんが提唱した環境再生手法で、傷んだ自然環境を「呼吸できる大地」に戻すことを目指します。
  • ダム・道路・宅地造成などで分断された水脈や、締め固められた土壌をゆるめて、水と空気の流れを復活させるのが特徴です。

基本となる考え

  • 大地を「コントロール」するのではなく、自然が持つ自己再生力を引き出すために、最小限の介入をするという姿勢がベースにあります。
  • 地上と地下のあいだで、水・空気・生き物・有機物の行き来を遮らないようにし、「循環が途切れない状態」をつくることが重要とされています。

具体的に何をするか(超ざっくり)

  • 水のたまりやすい場所の表層を少し掘って「水の逃げ道(表層の水切り)」をつくり、泥水や冠水を減らします。​
  • 点穴と呼ばれる小さな穴をあけ、炭・枝葉・落ち葉などを入れて「大地の呼吸口」をつくり、空気と水が出入りできるようにします。​
  • 落ち葉やウッドチップで地表を覆い、微生物と有機物の働きで土の団粒構造と保水力を高め、植物が根を張りやすい状態にします。​​

期待される効果(農や暮らしの場)

  • 土壌の浸水性と保水性が上がり、「大雨のときは水が抜けやすく、乾燥期には水を保持できる」再生しやすい土になります。​
  • 植物の根や微生物が増え、生態系が豊かになることで、樹勢回復や病害虫の軽減、土砂災害リスクの低減などが期待されます。

自然農・有機農とのつながり

  • 畑づくりに取り入れると、「畝の形や排水のとり方」を水脈・風の流れから設計するなど、従来の菜園デザインの発想が変わると紹介されています。​
  • 有機物が増え、土の有機物含有量が上がることで、1%増えるごとに一定面積あたりかなりの量の水を蓄えられるとされ、干ばつや豪雨への強さにもつながります。

と、調べればこんな情報が満載でした。

実践あるのみと大阪での様子はまた、紹介します。

タイトルの写真は、近所の山で山崩れした様子です。

杉や檜の人工木で覆われた山でしたが、ある夜轟音が鳴り帯状に山崩れが起きていました。

その後、土木工事で崩れた斜面をセメントで覆い山崩れは一旦は落ち着きましたが、数か月して覆ったセメントがまた崩れてしまいました。

昔は、材木生産が盛んな地域でした。しかし、安い海外の材木に押されて、国産の材木価値が下がり手入れされない山となっていました。

間伐や下刈りがされない山の地表には日光が届かず、草木の根が張らないため、土が痩せていきます。そのような状態で大雨や台風などが発生した場合、根が水を吸いきれずに土砂崩れが発生しやすくなってしまうようです。

身近な景色が一瞬で変わってしまうことは避けたいものです。

こうした現象が起こる仕組みを知り、小さなことですが、自分の庭や畑でもできる最小限の介入で自然が持つ自己再生力を引き出すことをコツコツと実践していきたいです。

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